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こんにちは、今回は名古屋発の弾丸ツアーで富士山に登った体験を共有したいと思います。

このツアーの詳細と実際の登山経験から得た教訓をお伝えします。

これから富士山登山を計画している方、特に高齢者の方々にとって有益な情報となることを願っています。

動画は前編と後編に分けています。

ツアーの概要

今回利用したのは、VIPツアーの「名古屋発ガイド付き富士山を歩こう」というプランで、一人22,000円程度の格安ツアーです。

参加者は10名ほどで、20代の若者や親子連れなど様々な年代がいました。

ルートは吉田ルートを利用し、名古屋を朝8時に出発し、富士宮から山梨県の富士スバルライン五合目を目指しました。

登山の旅程

名古屋を出発し、東岡崎で参加者をピックアップしてから富士スバルラインの五合目に到着したのは14時30分頃。

ここで高度順応のため少し休憩を取りました。

その後、登山が始まり、初日は八合目の元祖室まで登ります。

山小屋で仮眠を取り、翌朝1時半に起床し、2時から山頂を目指します。

ご来光を見てから9時には下山し、五合目に戻るというスケジュールでした。

富士山五合目からのスタート

五合目からのスタートは16時。

富士山保全協力金に1,000円を支払い出発します。

初めは緩やかな道を進みましたが、六合目を過ぎると、次第に岩場が増えていきました。

ここからはジグザグのつづら折りの道が続き、日陰がなく日差しが強いので、熱中症に注意が必要です。

日焼け止め、サングラス、帽子は必須アイテムです。

七合目からは急な岩場が続き、夜になるとヘッドライトを点けての登山となります。

ヘッドライトの点灯が早くなる

ここが、一番の注意点です。

7月の山開き時の日没は19時過ぎなんですが、8月末になると18時過ぎには日没です。

この1時間は大きな差です。

日没すれば、灯りはありません。

ヘッドライトでの山行、いや、岩登りとなります。

先が見えないので、時間もかかりますし、危険も伴います。

多少の登山経験は役に立ちません。

この1時間は、普通の1時間とは違うということを覚えておいて下さい。

右足の痙攣と対処法

七合目付近の暗い岩場で、足を踏ん張った際、右太ももを痛めたのが原因で痙攣が発生しました。

動けなくなり、ガイドさんから水を飲んだり塩飴をなめたりするよう勧められましたが、なかなか回復しませんでした。

この時、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」という漢方薬が非常に効果的でした。

痙攣が一時的に収まり、歩くことができるようになりましたが、長くは続きませんでした。

右足をかばいながら登るうちに、今度は左足にも痛みが出てきました。

満身創痍の状態で、なんとか八合目の山小屋に到着しました。

これが夜間登山の怖さです。

山小屋での休憩と登頂断念

八合目の山小屋に到着したのは22時過ぎ。

ここで仮眠を取り、2時に起床して山頂を目指す予定でしたが、右足の痛みが引かず、他の参加者に迷惑をかけることを避けるため、私は登頂を断念することにしました。

リタイアする決断は悔しいものでしたが、安全を最優先に考えました。

八合目でのご来光

八合目で迎えた朝は、まさに絶景でした。

朝焼けの空は、ピンクとオレンジ、そして紫のグラデーションが見事に広がり、その美しさに息を呑みました。

山頂付近の雲が朝陽に照らされ、まるで絵画のような光景が広がります。

遠くには南アルプスの山々が連なり、その雄大な姿に感動を覚えました。

ご来光の瞬間、太陽が顔を出すと周囲が黄金色に染まり、まるで神々しい光景を目の当たりにしているようでした。

この瞬間のために、多くの登山者が富士山を目指すんだろうなと実感しました。

富士山の景色の美しさ

富士山から見える景色は本当に素晴らしいものでした。

五合目から見上げると、頂上に向かって広がる雄大な山肌が目に入ります。

登山道から見下ろすと、雲が広がり、その下には緑豊かな森林が広がっていました。

特に印象的だったのは、天空から見る、朝焼けの景色です。

この壮大な自然のパノラマは、一生忘れられない思い出となりました。

下山と乗馬体験

下山もまた一苦労でした。

足の痛みと戦いながら、六合目付近で富士吉田市の乗馬組合の馬に助けられました。

馬に乗って下山するという貴重な体験もできました。

特に印象的だったのは、乗った馬「ふじまろ」の可愛らしさです。

彼は非常におとなしく、優しい目をしていて、私の痛みと疲れを和らげてくれました。

馬の背中から見る景色は素晴らしく、富士山の雄大さを再認識しました。

特に、馬の背中から見た富士山とその周囲の景色は、また格別なものでした。

雄大な山々と広がる空、そして遠くに見える街の灯りが、登山の疲れを忘れさせてくれました。

登山の教訓

富士山登山を通じて得た教訓は以下の通りです。

これは富士山登山だけでなく、低山でも同じで、山に登るときには考えておくべき事柄ですね。

  1. 登山開始時間の重要性
    午前中やお昼頃のスタートが理想です。
    夕刻からのスタートは危険が伴います。
    特に高齢者には、体力と安全を考慮して早めの時間に登山を開始することが重要です。
  2. 団体行動の注意
    遅れる場合は他のメンバーを先に行かせることが重要です。
    無理にペースを合わせようとすると、自分の体力を消耗し、結果として危険な状況に陥ることがあります。
  3. リタイアの決断
    無理をせず、リタイアを恥と思わないこと。
    自分の限界を見極めることが大切です。
    リタイアすることは、他のメンバーやガイドに迷惑をかけないためにも重要です。
  4. 下山時の注意
    膝回りの痛みを防ぐため、ゆっくりと下山すること。
    下山時は特に膝に負担がかかるため、無理せず自分のペースで進むことが必要です。
  5. 適切な薬の準備
    痙攣に効く薬を持参することが重要です。
    「芍薬甘草湯」は即効性があり、登山中の急な痙攣にも効果的です。
  6. 適切な時期の選択
    7月初旬に富士登山を行うことが理想です。
    日照時間が長く、行動しやすい時期に登山することで、無理のない計画を立てることができます。

まとめ

今回の富士山登山は、私にとって非常に貴重な体験となりました。

高齢者が富士山に登る際には、体力や運動神経を考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。

特に夕刻からの弾丸登山は避け、早めの時間に登山を開始することが安全です。

また、自分の限界を見極め、無理をせずリタイアする勇気も必要です。

登山の準備として、適切な薬や装備を持参し、計画的に行動することが求められます。

この体験が少しでも参考になれば幸いです。

無理のない登山を心がけ、楽しい思い出を作りましょう。

以上が私の富士山登山体験記です。

これから富士山に登ろうと考えている方々にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。

安全で楽しい登山を心からお祈りしています。

2024年からルールが変わっています

昨今のオーバーツーリズムによる、マナー違反が多いため、通行規制し料金を徴収しています。
残念ですが、富士山を守るためには必要な措置だと思います。

◆規制期間
 令和6年7月1日~令和6年9月10日
◆通行の規制

 吉田ルート五合目の登山道入口にゲートを設け、山小屋の宿泊予約がある人等を除き、以下の通行規制を行います。

 ・午後4時~翌日午前3時の時間帯に登下山道を閉鎖いたします。

 ・登山者が一日当たり4,000人を超える場合も登下山道を閉鎖いたします。

 通行規制に関する情報は、公式SNSなどで随時発信しています。

◆ゲート通過者から、登下山道の使用料として1人・1回につき2,000円をご負担ください。

   ※従前実施している富士山保全協力金1,000円(任意の寄附金)と合わせて、一人あたり最大3,000円のご負担となります。

◆山中における危険行為やマナー違反を防止するため、県の任命する富士登山適正化指導員の指導に従ってください。

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